【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。



私のベッドのかたわらで、私を見つめながら微笑む彼方。

なんで彼方が私の部屋に!?


「どうして彼方がここに!?」

「柚月、起こしに来た」

「へ??」


いつもは私が彼方を起こす方なのに……


「寝坊するのは、柚月に起こしてもらうためにわざとしてるって、前に言ったでしょ?」

「た、確かに言ってた……けど……」

「別に、起きようと思えば起きられたんだ……だからいつもより早く起きて、迎えに来た」


「これからは毎日、柚月のこと起こしにきてあげるからね」と、耳元でそっと囁かれる。


これからは、毎日……?


「明日もって、こと?」

「明日も明後日も……柚月が嫌だって言うまで、ずっと」


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