【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
一時間目の授業が終わった時だ。
日直の仕事で日誌を書こうと取り出したら、突然彼方が……
「日誌、俺が書く」
一つ一つの授業の感想等、日誌を書くのは私でも面倒だ。
それを、彼方が書くと言い出したのだ。
今日は嵐か。
何度私がやるからと言っても「俺が、書くから」の一点張り。
まあ、たまにはいいかと思い、私は彼方に日誌を渡した。
渡したのだが……
「彼方が日誌書いてる姿を今のところ見てないんだけど」
「大丈夫だから、ね」
「……本当に?」
「本当に」
「じゃあちょっとだけ日誌見せてよ」
「……そんなに、俺のこと信用ない?」
「そ、そういうわけじゃないけど」
「大丈夫、だから」