俺の恋女房になれ
「モーニン、丈。」

「モーニン、スコット。」

俺は駅前で会った同僚のスコットと社へ向かって歩いた。

今日の昼も彼女に会えるかもしれないと思いつつ

フロントのコンシェルジュにウィンクし

エレベーターに乗り込んだ。

俺とスコットは5階だ。

最上階の7階を押した見知らぬ男を不審に思い

あごでその男を示しスコットに聞いた。

「You know,ha?」

「No,Joh.Why?」

7階は社長室だけだ。

彼の物腰が少し変だ。

妙に女っぽい。

俺たち二人は5階で降りるしかなかった。

エレベーターを降り歩きながらスコットに聞いた。

「ヤツは社長のコレか?」

俺は小指を立てた。

「僕は違うと思うよ。恐らくこっちだ。」

スコットは親指を立てた。

俺たちはその場で大笑いした。

朝っぱらから。

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