俺の恋女房になれ
「琴ちゃん、聞いてよ。今朝ステキな男を見つけちゃって。」
私の同僚の田代アキラは
外見だけは普通にスーツを着た男性に見えるが
中身は女性だ。
仕事はテキパキと女性のようにこなした。
「アキラくん、朝っぱらから何ときめいているのよ。」
彼がどうしても一緒にランチに行くと言ってきかないので
二人でいつもの時間に隣の社食へ向かった。
「この時間はまだ早いから、誰も居ないのよ。何にする?」
「あたし、胸がいっぱいで余り食べられないかも。野菜ジュースだけにしておくわ。」
ご勝手に。
「私は帆立のクリーム煮とラスクにする。」
窓際の席に座った。
「やぁ、いつも早いね。」
その声はやっぱり彼だ。
来ると思った。
昨日の相川さんだ。
彼はアキラくんを見て言った。
「君は今朝どこかで会わなかったかな?」
「あの、田代アキラと申します。琴ちゃんと同じ職場です。」
「そう、俺は相川丈之介。よろしく。」と握手を求めた。
案の定、アキラくんは顔を赤らめて彼の手を握り返した。
今朝アキラくんが言っていたステキな丈って彼のことか。
これはかなりマズい対面かもしれない。
「俺も一緒に食べてもいいかな?」
私は断りたかった。
「どうぞ。」と言ったのは勿論アキラくんだ。
仕方がない。
今日も彼と一緒で気分がダウンだ。
私の同僚の田代アキラは
外見だけは普通にスーツを着た男性に見えるが
中身は女性だ。
仕事はテキパキと女性のようにこなした。
「アキラくん、朝っぱらから何ときめいているのよ。」
彼がどうしても一緒にランチに行くと言ってきかないので
二人でいつもの時間に隣の社食へ向かった。
「この時間はまだ早いから、誰も居ないのよ。何にする?」
「あたし、胸がいっぱいで余り食べられないかも。野菜ジュースだけにしておくわ。」
ご勝手に。
「私は帆立のクリーム煮とラスクにする。」
窓際の席に座った。
「やぁ、いつも早いね。」
その声はやっぱり彼だ。
来ると思った。
昨日の相川さんだ。
彼はアキラくんを見て言った。
「君は今朝どこかで会わなかったかな?」
「あの、田代アキラと申します。琴ちゃんと同じ職場です。」
「そう、俺は相川丈之介。よろしく。」と握手を求めた。
案の定、アキラくんは顔を赤らめて彼の手を握り返した。
今朝アキラくんが言っていたステキな丈って彼のことか。
これはかなりマズい対面かもしれない。
「俺も一緒に食べてもいいかな?」
私は断りたかった。
「どうぞ。」と言ったのは勿論アキラくんだ。
仕方がない。
今日も彼と一緒で気分がダウンだ。