嵐の夜は 〜執着系上司に捕まりました〜
まるで小さな子供みたいに。
「か、課長・・・・・!」
「交際期間はいらんやろ。毎日傍でお前の生態見てるのに今更や」
生態って・・・・・!
わたしは虫か動物かっ!
「頼まれたら断れなくて他の事務の女の子たちより残業時間が多いとか、イケズされても人の悪口を言わないところとか」
何を言い出すんだ?
「飲み会で下っ端の八代がいるのに一緒にパタパタ働いてるところとか、ホンマお人好し過ぎて心配になる」
額に課長の唇がそっと触れた。
「こぼれ落ちそうなまん丸の目が可愛い、ちっちゃい身体でパタパタとオフィスを走り回ってるのが可愛い、小首を傾げて恥ずかしそうに笑うところが可愛くてどうしようもなく好きや」
接近したこの状態でそんな告白ですか?
課長の膝の上でピキンと身体が硬直する。
なんだ?羞恥プレイ?羞恥プレイなの?
「え・・・・・と、あの・・・・・」
「拒否は選択肢にないからな」
鼻先にチュッと音を立ててキスをされた。
「かっ・・・・・考える時間・・・・・」