嵐の夜は 〜執着系上司に捕まりました〜


「ん?」

「・・・・・・・・・・元気・・・・・デスネ」

「おう、鍛え方が違うからな。というよりお前が体力無さすぎ」

いや、だってアナタ明け方まで・・・・・!

「ビギナーやし優しく優しくしてやったつもりやけど?」



優しく・・・・・?

うん、確かに触れる手も、かけられる言葉も優しかった、優しかったけど。


「・・・・・回数に思いやりが足りひん・・・・・」


「ああ、それは勘弁しろ。お前が手に入ったと思ったらとまらへんかった」


なんか情熱的な言い方やけど、単にキチクなのでは・・・・・?


「金曜日やし今日は仕事休んでええぞ。オレが届け出しといてやる」


有難い。
これから家に帰って着替えて出勤とかとても無理。


「ありがとうございます。身体が落ち着いたらお暇しま・・・・・」

最後まで言う前にぎゅうっと抱きしめられた。

「帰る必要なし」

「は・・・・・?」

「今日から一緒に住もう」

「い・・・・・?」

何を言って・・・・・・・・・・?
昨日からの急展開に頭が追いつかない。
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