こっち向いて笑って、先輩!


ブーブー


突然、手に持っていた私のスマホが鳴り出したかと思うと、見知らぬ電話番号からのメッセージが表示されていた。


えっ、これって……?


恐る恐る開きながら、メールの画面を開くと、QRコードが添付されていた。


「それ、俺のアカウント。体育祭関連のわからないこととかこっちに」


「えっ、、、」


今なんて?
き、如月先輩のアカウント?!


「こ、これ、先輩の?!」


震える手でQRコードをタップすると『如月』の名前と三日月がポツンと映る夜空のアイコンが見えた。


「はっ、如月先輩の個人情報!!」


「そういう言い方、心の中だけで閉まっておけないのか」


「だって!まさか、先輩から直接連絡先をもらえる日が来るなんて!」


「これから委員会ももっと忙しくなると思うし、必要になって来ると思うから」


「は、はいっ!」


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