こっち向いて笑って、先輩!
まさか、真壁くんが脅されていたなんて。
「こ、こういうのあんまりよくないです!やめてほしいです!」
怖いけど、人たくさんいるし変なことはされないと思うし、なによりも、真壁くんを助けたい!
「あそ?じゃあ、代わりにきみが払う?」
「へ?いや、私お金とか全然持っていないのでそれちょっ」
「お金じゃなくていいーよ?」
え?お金じゃなくていい、とは?
真壁くんが払ってるものはお金でしょ?
あ、パシリとか?それならパン買って来いやくらいならできる!私にもでき─────。
「ちょっ、」
突然その先輩に腕を摘まれ、驚きで声が出なくなってしまう。
「言ってる意味、わかるよね?」
あ、これ、思ったよりやばいみたいだ。