こっち向いて笑って、先輩!
誰もいない、密室で2人きり。
スカート事件の時とは違って、今回は先輩に促されてここに来た。
夢みたいなことが立て続けに起こって頭が追いつかないよ。
「先輩、あの、」
今なら言えるかもしれない。
先輩とまた距離が縮まった気がして。
今言わなかったら、また波のように、次の瞬間には離れていっちゃいそうだから。
繋ぎ止めておかなくちゃ。
「わ、わ、私と!おっ、お友達になってください!」
身体を一歩後ろに下げてから、如月先輩に手を差し出しながらそういう。
ちゃんと、先輩の友達って言う許可をいただいて、それから次のステップに!まずはそこから!
「……それは、嫌だ」
え??