こっち向いて笑って、先輩!
『えっ、と……それは』
『うん。友達の延長線とかじゃないよ。来原と2人きりでどっか出かけたい』
ぐぅぅぅ!あれってやっぱり告白だよね。
そういう意味だよね?!
こんな短期間でこんなにたくさんの事件詰め込み放題ってありかなぁ。
如月先輩の彼女さんのことで、ただでさえ頭がいっぱいなのに。
彼女さんがいるってわかってても、夜、先輩と2人きりになれたことにどこか喜んでいる自分がいて。
あのとき触れた腕も、先輩の声も、匂いも、
誰よりも大好きで、忘れたくなくて。
気持ちと頭がぐちゃぐちゃで涙が出てくる。
でも、みっちゃんとも約束したから。
ちゃんと、思いを伝えなくちゃ。