こっち向いて笑って、先輩!





「おー!きたきた!桃ちゃーん!澪南ちゃーん!」


生徒会室に向かって歩いていると、正面にこちらに大きく手を振ってる野村先輩が見えた。


「おめでとう桃ちゃん!和那、不器用なやつだけど、よろしくね?」


「あっ、ど、どうもです。は、はい。えっと、よろしくされました」


「ハハッ、何その日本語〜」


動揺する私を見て、みっちゃんがふき出した。
だって、初めてだもん。彼氏ができる感じなんて。


先輩と大の親友である野村先輩にそんなこと言われたらそりゃ日本語だっておかしくなる。


「澪南ちゃんも来てくれたんだね!」


「桃の付き添いだから。勘違いしないでくれる」


うわ、みっちゃんったら相変わらず厳しい。


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