こっち向いて笑って、先輩!


「こんなの1人じゃ持てない。だから2人で来るように各クラスの先生に連絡したはずだけど」


先生に連絡…?
なんで如月先輩がそんなこと…。


「えっと…」


「俺、副生徒会長」


まるで私の心の中が読めたみたいに先輩がそう言った。

いやいや、先輩が副生徒会長なのは知ってる!半年も片想いしてるんだ!当たり前だ!


「今回の実行委員のリーダーをすることになった。で、もう一人の生徒は?」


「あ、そうなんですね!えっと…急用を思い出しみたいで…帰りました」


「ふーん」


倉庫であの如月先輩と2人きり。
だんだんこの状況がやっと理解できて、私の心臓はドキドキとうるさい。


あぁ、カッコいい。


目の前の如月先輩、めっちゃカッコいい!


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