こっち向いて笑って、先輩!


「今日も急用か?」


「あ、…だそうです…けど!大丈夫ですよ!連絡事項はちゃんと明日伝えますし…」


「昨日のこと、ちゃんと謝ってきたのか」


「あぁ!すみません。手伝ってくれて!助かりま────」


「俺にじゃなくて」


「へ?」


「まぁいい。お前1人が良くても、何かあった時責任取らなきゃ行けないのは俺や担当の先生たちだ。任された仕事できないやつならほかの人に変わってもらえ」


「っ、はぁ…すみません」


如月先輩に怒られてしまった。
だって、真壁くんに嫌われたら教室でどうやって生きて行けばいいかわかんなくて…。


今日も家の手伝いなんて言って早足で帰ってしまった。


「あと」


ん?


「いつまでその遊びやるつもり」


「え?遊び?」


「いつも通りでいいから。こっちもなんかやりにくいし。同じ委員会になったんだから話かけないとか無理だろ」


「それって…」


それってそれってそれって!!
前みたいに話しかけてもいいってこと?!


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