こっち向いて笑って、先輩!
「はぁ……そんなんだからお前はいいように使われるんだよ。委員会だってそう。買い出しだって、他の奴が代わりに付いてきてくれたみたいだからまだ良かったけど」
「ご、ごめんなさい」
「謝る代わりに、もう少し周り頼ったりしたらどうなんだ。俺にはうるさく付きまとってたくせに。変なところ遠慮すんのな」
「……」
何にも言えない。
いつからこうなっちゃったんだろう。
子供の頃から、人より少しトロくて、身につくのに時間がかかるタイプだった。
だから、中学高校に上がるにつれて、周りが大人になっていく姿に焦って。
そんな私のそばに、みっちゃんは「バカね」って笑いながらずっとそばにいてくれたっけ。
みっちゃんがいない今、前よりももっと、一人で頑張らなくちゃって。気が張ってるのかな。