こっち向いて笑って、先輩!
─────ガラッ
「おー!帰ってきた!何があったんだよ和那」
「桃!あんたって子は本当にっ!」
如月先輩と教室に帰ると、大好きなみっちゃんと野村先輩が私たちのことを迎えてくれた。
「うっ〜〜ごめんね〜みっちゃんっっ」
私は手を伸ばして、みっちゃんの方へ走り寄る。
ベチッ
っ?!
「いてっ」
おでこにみっちゃんの少し冷たい手のひらが当たる。
「会いたいとか言いながら連絡取れなくなるとかどう言うことなのよ!連絡できないとか携帯持ってる意味ないから!」
「うぅ、すみません……」
みっちゃんが怒ってくれるのは私のためだってわかってるけど、さっき如月先輩にも怒られたばかりだから流石に落ち込んでしまう。
私のばぁかぁ。