こっち向いて笑って、先輩!
「野村先輩と知り合いなの?」
「はー?んなわけないし。変なこと言わないで。知らないこんなチャラ男」
教室を出ようとするみっちゃんを止めながら聞くと、みっちゃんはあからさまに眉毛と眉毛がくっつきそうなくらい眉間にしわを寄せてそういった。
「え〜澪南ちゃんひどい!俺と澪南ちゃんは一夜を共に過ごした仲じゃん!」
えっ、何をいっているの野村先輩!もしかして、もしかして、みっちゃんと野村先輩って!
「気色悪い言い方しないでくれる?ほんっとむり」
「えっ、ちょっと待って、みっちゃん!」
みっちゃんの野村先輩への接し方、明らかに今日が初対面じゃないよね?
「合コン」
「へっ」
黙っていた如月先輩が口を開いたので、私たち3人は同時に先輩の方を見る。