こっち向いて笑って、先輩!
いや、そう言う私だって、ドMなの?って思われるほど先輩に猛アタックし続けているんですけど。
野村先輩のこと言えないや。
「ほんとうざい」
「え〜4人でどっか行こうよ〜!」
如月先輩といるときはもう少し大人に見えるんけどな……。みっちゃんの前だとこんなになっちゃうんだ。
「無理。来原も疲れてるしと思うし、どう考えても迷惑がられてるだろ。帰るぞ。じゃ俺たちはこれで」
如月先輩はそう言うと、野村先輩の肩を捕まえて教室を出て行った。
廊下から野村先輩の「か〜ず〜な〜離してよ〜」なんて声が響いた。
「はぁ……私たちも帰るよ。もう遅いからお茶はまた今度ね」
「うん。今日はごめんね。ありがとうみっちゃん。探しに来てくれて」
「何言ってんの。見つけたのはあの如月先輩だし?何だかんだよかったんじゃないの」