先輩、私を彼女にしてください❤︎
後ろから男の人の低い声が聞こえたけど、気分が悪すぎて振り向けない。



『もしかして貧血?』


彼は私の前にきて、しゃがみ込んだ。


初めて顔を認識することができた。

すっごいかっこいいこの人……
イケメン様だ……

少し茶髪が入った髪、ぱっちり開いた二重、綺麗な肌。

こんな人がリアルにいるなんてびっくりだ。


『うわっ……顔真っ青……ったく、しょうがねーな。ちょっと我慢しろよ』


えっ


イケメン様はあろうことか私の腰に手を当てて、ゆっくりと抱き上げた


ひゃぁぁぁ……


これ、お姫様抱っこ⁉︎


女子の憧れ……
いつかやってくれないかなーって密かに思っていたことがこんなに早く実現するなんて……




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