フェイト
そして工場長の挨拶でパーティーは始まった。

「あ~皆さま、今日はわたくしの誕生日にこんな雨の中集まっていただきまして、え~誠に皆さま方の御好意には、え~非常に厚くおんれい?いただきまして……え~っと、と、とにかく!レイラちゃんがこんなにウマい料理たくさん作ってくれたんだ!今日は派手に飲もうぜっ!!」

「おー!!!!」




みんな目の前の料理を食べ始めた。


僕も目の前にあるチキンオムハヤシにがっついた。

うん。やっぱり世界一だ、わかってたけど。



「オイっ!ボウズも飲まねえか?」

一人のお客さんが僕に手を回してきた。


「いえ!、僕は、まだ…その…」

「だ~め。」
その時レイラおばさんが僕を抱き寄せた。

「カイトはまだ子供なんだから、だめなのよ。」

「おいおいボウズ!まだ飲んでないのに赤くなってるぞ!!ハハハ」


「どうしたのカイト?熱でもあるのかしら…」



僕はもうどうして良いのかわからず、ずっと下を向いていた。





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