どんな君でも愛してる。
「まるちゃーん!今日は一緒に帰れそう??」
すっかり真冬にべったりになった千暖。
真冬とは学校生活の殆どを一緒に過ごしているが、放課後だけは断られていた。
「今日?」
「そや!甘いもんでも食べに行こうや」
「行きたい!聞いてみるね!」
そう言うとスマホ片手にベランダに出た真冬は、誰かに電話をかけているようだ。
多分、お家の人にかけているのだろう。
昨日も一昨日も許可は取れていなかったが…
「ちーちゃん!!出かけても良いって!!」
いきなりベランダから出てきて、千暖抱きついた真冬。
「ほんま!?おっしゃー!!んならはよ行くで!!」
「うん!」