私と結婚してください。
「さーて、次は俺らだね!
どっちが俺らとやんの?」
私が凰成に叩きのめされてる頃、竜司くんは立ち上がって背伸びをしていた。
「俺ら「私たちやるー!」
伊織くんが一番に手をあげたのをみて反射的に、私もすかさず手を挙げて伊織くんよりも大きな声でアピールをした。
「ぬっ!希依ちゃん勝ったんだからいいじゃん!
負けた俺らがやるよ!」
「敗者なら勝者に譲りなよ~~」
「お前ら、いちいち揉めてんな。
ジャンケンすりゃいいだろ。」
・・・ジャンケン。
小学生かっ!!と先生に突っ込みたくなったけど、呆れ顔の先生もかっこよすぎて
そんなくだらない突っ込みはできなくなった。
「よ、よぉし
伊織くんには絶対負けない…!!」
「二度も負けてたまるか!!」
そうして呆れる主人と呆れつつも主人を優しく見守る姫の目線を気にしつつ
姫の立場のくせに遠慮なしに主人立場な伊織くんとジャンケンをする。
その結果は当然、
「…やった、勝った!
凰成!勝ったよ!」
「くっそー…、また負けた!!」
「い、伊織様…」
私が勝つ運命にあるよね。うん。
伊織くんに負けてたまるもんか!!
「じゃあ吉良たちだな。
高梨も準備しろよ?」
「はーいっ!」