私と結婚してください。



━━━━━━━━━━━━・・・


「ほらよ、こんなもんだろ」


「す、っごーい…
すごい!全然痛くない!」


大人しく連行された私は、医務室で養護教諭に手当てされた。
担任の先生は、というとここへ連れてきておいて自分だけすぐに体育館へ戻った。

……待っててくれたっていいのにね。


「球技大会は出てもいいけど、今日は無理をしないこと。
今日無理したら明日に影響するからな?」


「はーい、気を付けます!
ありがとうございました!」


ってことで、私も戻るよ。体育館。

急がないとまた凰成にキレられる、から
医務室から走って体育館へ向かう。


理数科校舎2階にある医務室から階段を降りて、あっちに走って体育館の階段をのぼる。

なんでこうも広いかな……


そういえば、理数科校舎って初めて入ったな。
医務室が2階なんて変な感じ。普通科は1階にあったのに。

まぁいいや、急ご!


と気合いを入れて階段を降りようとしたとき


「あ、高梨希依だ」


全然知らない人が下から上がってきて、私の名前を呼んだ。
私は全然知らない人なのに、名前を知られてるなんて


さすが、神楽だ。




< 106 / 419 >

この作品をシェア

pagetop