私と結婚してください。
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「ほらよ、こんなもんだろ」
「す、っごーい…
すごい!全然痛くない!」
大人しく連行された私は、医務室で養護教諭に手当てされた。
担任の先生は、というとここへ連れてきておいて自分だけすぐに体育館へ戻った。
……待っててくれたっていいのにね。
「球技大会は出てもいいけど、今日は無理をしないこと。
今日無理したら明日に影響するからな?」
「はーい、気を付けます!
ありがとうございました!」
ってことで、私も戻るよ。体育館。
急がないとまた凰成にキレられる、から
医務室から走って体育館へ向かう。
理数科校舎2階にある医務室から階段を降りて、あっちに走って体育館の階段をのぼる。
なんでこうも広いかな……
そういえば、理数科校舎って初めて入ったな。
医務室が2階なんて変な感じ。普通科は1階にあったのに。
まぁいいや、急ご!
と気合いを入れて階段を降りようとしたとき
「あ、高梨希依だ」
全然知らない人が下から上がってきて、私の名前を呼んだ。
私は全然知らない人なのに、名前を知られてるなんて
さすが、神楽だ。