私と結婚してください。
━━翌日
「椎依~、先行くよ~?」
「うん!私もすぐ行くから!」
同室で寮でも一緒な椎依。
ここ最近では身支度に時間がかかるから、なかなか一緒に行けないけど
ま、そんな努力をしてる椎依も好きだから暖かい目で見守るよ。
「あ、希依おはよ!」
「おはよ~」
寮の廊下では学校へ向かうため、みんながもう制服に身を包んで歩いている。
でも私はとりあえず食堂に向かって
「めぐおはよ!」
「おはよ!椎依は?」
「まだ時間かかるみたい。
先いこ!」
いつも通り、めぐと合流して一緒に学校へ向かうんだ。
「どう?怒りは収まった?」
「もう~、思い出させないでよね!
思い出すとムカつくじゃん!」
「あはは、ごめんごめん。
でも普通科の私たちには理数科の、しかも神楽グループの人と会話するなんて、普通はできないことなんだからもっと光栄に思わなきゃ。」
「誰があんなやつを…!!」
…あれ?ちょ、待って…?
━━ここ、女子寮だよね?