私と結婚してください。
「あ、いたいた。」
「おっせーな、やっと来たのかよ。」
なぜか、女子寮の入り口に佇むイケメンA、B。
確か…吉良凰成と神崎竜司!!
え、ちょっと待って。なんで?
なんでこいつらは女子寮の敷地に入れてんの?は?
……しかも、なんでこっちに来てんの…?
ま、まさか本当に噂を!?それとも仕返しか!?
「おはよう、希依ちゃん。」
「俺様直々に迎えに来てやったんだから有り難く思えよ。
行くぞ。」
え!?
「ちょ、な、なな……」
なに!?この状況は!!
「凰成が希依ちゃんを姫にするんだって~」
姫!?は!?なにそれ!
意味わかんないんだけど!どういうこと!?
「なに意味不明みたいな顔してんだよ。
知ってんだろ?神楽のパートナーシステム。」
パートナーシステム!?
なんだよそれ、初めて聞いたわ!!
だいたい神楽とか言うのも昨日知ったわ!!
「いいから来い。説明してやるよ。」
「ちょ、待っ…!
私これから授業が…!」
「そんなの理数科も一緒だし、普通科にはもうお前の席はねぇよ。
いいからさっさと来いよ。」
ちょ、めぐ~!!
なんで助けてくれないんだよ~!