私と結婚してください。
それから凰成はすぐに私を車イスに座らせて部屋を出た。
車イスを動かすのはもちろん凰成。
私も、素直に甘えることにしたよ。
「ねぇ、凰成」
「あ?なんだよ」
「今日、本当にありがとね。
それとごめんね。」
「もういいよ」
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で、普通科理数科の寮までわざわざ行ってレンジでチンをするわけだけど
「すっげ。なんでこんな熱くなるわけ?」
ちょっとだけ、凰成が子供に見えた。
それがちょっと可愛いなぁ、と思ったんだけど
「それはわからない。なんでだろ」
「んだよ、使えねぇな
でも電子機器は近くに置くなって書かれてるってことは強力な電磁波がでてんのか。
ってことは━━」
……天才はなにも言わなくても、回りの情報から勝手に理解していく。
こいつに、理解できないものなんかあるのだろうか。
「せっかくだからここで食べていこうよ」
「はぁ?」
「部屋戻るまでに冷めちゃうし!
いいじゃん。あっち座ろ!」
まだ19時前。
だから当然まだガヤガヤしてるんだけど、しかもかなり注目も浴びてるんだけど、
だから凰成は文句がちょっとありそうだけど、なにも言わずに私を動かしてテーブルにつけてくれた。
「ありがと。
いただきまーす!」