私と結婚してください。
彼氏?結婚?
それからは毎日凰成だけを見て、凰成のためだけに生きてきた。
「希依ちゃん、最近変わったよね」
「え、そう?」
「うん。前はただ必死にやってたけど
今はなんか、毎日楽しそうだから」
そんなことを竜司くんに言われるくらいにね。
「だって楽しいもん。」
そして、足もすっかり治って球技大会も無事終わった。
ちなみに優勝は残念ながら竜司くんと先生のコンビ。
バスケは勝てたんだけどね。テニスも勝てたんだけどね。
サッカーがきつかった。野球とか…球技なの?いや、球技かもだけどさ……全く当たらなかった。
ま、結果的には準優勝だったからよかった。
とりあえず伊織くんには勝てたし。
そして散々なテストを終え、私たちは明日から夏休みだ!
「ところで希依ちゃんは家に帰るの?」
「うん!もちろん。今日お昼食べたあと椎依と一緒に家帰るよ。」
「えー、そんな早く帰んのー?
いつ戻ってくんのー?」
私の前の席に座り、竜司くんは駄々っ子みたいにそんなことを言う、けど
「夜には戻ってくるんだよな?希依。」
「え!?まじ!?
そんな早く戻ってくんの!?」
私は家でゆっくりできるほど、暇はないんだ……