私と結婚してください。
そうこうしてるうちに普通科の校門までたどり着いて、
「お願いしまーすっ」
普通に、椎依が助手席へと乗り込んできた。
「希依、久しぶりじゃん!
足はどう?もう大丈夫?」
「当たり前じゃん!どんだけ前の話してんの!」
凰成がいようと、やっぱり椎依はそのまんまだった。
ま、椎依も凰成にまで媚びようなんて思ってもないだろうけど。
「で、なんでこいつまでいんの?」
・・・ほら、さすが私の妹。
凰成のこと、こいつ呼ばわりだよ…
「お、お母さんが連れてこいって…」
「ママも懲りないね~」
……それは、私を18で結婚させるってやつですか?
え、もしかしてそれって凰成が候補になってるかもってやつ?
まじでか?おい。
「てか希依の事情知ってながらわざわざ家までついてくるってことは、あんたにもそういう気があったりすんの?」
そ、そういう気って…、もしかして
凰成が私と結婚する気があるかどうか!?
いやいや!それはないだろ!どう考えても!!
「別に。呼ばれただけだし
しかもこいつ、すげー頭悪ぃから宿題できるか見張りについてんだよ。
こいつの成績不良は俺の成績不良だからな」
・・・情けないです。
「え、希依そんな出来悪いの?」
「・・・「悪い」
……そんなはっきり言わなくても…
「そっかぁ、希依って普通科の時はまだ出来る方だったのにね~
そんなに違うんじゃ希依も大変だね」
「そ、そうなんだよ!!」
「毎日教わってるくせに成長しないけどな」
……それもそうなんだけどさ…
本当、全く結果がついてこなくて毎日教えてくれる頼くんに最近申し訳無さすぎて…