私と結婚してください。
椎依のピアノを聴いて30分がたとうとしていたとき
━━ピンポーン……
我が家のインターホンが鳴り響いた。
その音に、椎依のピアノの音も止まる。
「ってか希依、宿題はいいのかよ」
「うっ…、思い出させないでよ…」
「逃げてる場合じゃないだろ。
明日から補習なんだし、さっさとやらねぇと間に合わなくなるぞ」
「……はぁい
んじゃ頼くんいないし、凰成教えてよね。」
「はぁー?…ったく、しかたねぇな」
ってことで、仕方なく私たちは私の部屋へと移動。
中2階を降りて、リビング通り抜け、廊下にでたら
「あ、希依ちゃん!」
「…えっ!?え、なんでっ」
玄関には、お母さんに通されためぐと、なぜか竜司くんがいた。
「だってひまなんだもーん。」
「だからって…
ってかなんでめぐと竜司くんが…?」
「ほら、前に回転寿司行ったじゃない?
そのときに連絡先交換したの。
で、さっきこの人から連絡来て、一緒に遊びに来たってわけよ。」
……なんだそれ…
あんたらはいつからそんな仲良くなったんだ…
「別にいいんじゃん?
俺ら今から宿題やるけど、お前らもやる?」
「えー、いきなり宿題~?」
「いいじゃん、早く終わらせた方が後半楽だし!
じゃあ希依の部屋にレッツゴー!」
……ま、別にいいけどね。