私と結婚してください。
「話はそれだけか?」
「あ、もうひとつ。
めぐと友達だったんだって?それも竜司くん情報なんだけど…」
「あぁ、そう。さっき言われて、俺も思い出したんだけど
やっぱ変わるもんだなー」
「……なにが?」
「今、あいつとバスケやってもなんにも楽しくねぇんだよな。
昔はかなり楽しかったけど、今じゃ女になっててやりにくかったわ。
希依のがよっぽどやりやすいわ」
……それってもしかして…
「……私は女になってないってことですかね」
「は?自覚あったんじゃねぇのかよ。
もしかして、女に成長したと思ってたのか?それで。」
「む、かつく~~!!」
いいじゃん、別に!
ここに来たときよりかは遥かに成長したじゃん!
少しは女になってるわ、バーーーカ!!
「はいはい、悪かった悪かった。
それよりこっち来い」
「それで謝ってるつもり、んっ…」
来い、なんていっときながら、凰成がこちらに来て突然のキス。
軽くはないけど、すぐ離れ
「また竜司に騙された罰な」
優しく抱き寄せ、優しい笑顔で、私にキスをする。
……どうしよう
凰成の女事情に心が乱れて、凰成の口から本当の事を聞いて安心して、凰成に包まれながらキスされてちょっと幸せになってる。
こんなの、超鈍くて初心者の私でもわかっちゃうよ。
ずっと目をそらしてきたけど、それにも限界が来たみたい。
私、凰成のことが
━━━━好きだ。