私と結婚してください。
パートナーは俺だろ---凰成side
希依が出ていってもう一時間半以上、か……
さすがに遅くね?遅いよな…?
いつもなら15分とかで戻ってくんのに……
……探してみるか
「あれ、凰成どこ行くの」
早速立ち上がればすぐ竜司が反応した。
「希依遅いから見てくるわ」
「電話して呼べばいいじゃん」
「そろそろあいつも補習の課題出さなきゃ間に合わねぇし。部屋戻るわ。
じゃーな」
俺は竜司の部屋を出てとりあえず食堂に向かうけど希依の姿はなくて、部屋に戻ったのか?と思い俺も部屋に行ったけどやっぱいなくて
「ったく、どこ行ったんだよ」
自分の部屋の前で立ち尽くしていた。
「あれ、凰成そんなとこ立ってなにしてんの?」
そんな声の方を向けば、向こうから伊織が歩いてくる。
「あー、希依知らねぇ?」
「いや俺今帰ってきたとこだし。
電話してみりゃいいじゃん」
そういって、伊織は普通に俺の前を通り過ぎて斜め前にある自分の部屋のドアを開けた。
「あれ、希依ちゃんじゃん。
凰成探してたよー?」
そんな声が、伊織の部屋のドアから溢れてきて、俺はそのまま伊織の部屋へと向かえば、中には希依と頼が向かい合って座っていた。
「……お前ここでなにしてんだよ」
俺の姫のくせに、なんでお前は伊織不在の間に伊織の部屋にいるんだよ。
「頼くんと話してただけ」
「さっさと部屋もどれよ」
「はいはい。
じゃ、頼くんありがとね。また夜に」
「こちらこそ、とても楽しかったですよ
ありがとうございました」
そうやってにこやかに礼を告げる二人を見て、無性にイライラする。
こっちは必死…とまではいかねぇけど、いないお前を探してたっつーのに
「ごめん、部屋いこ」
そんな機嫌がいいと、なんか余計に腹が立つ。