私と結婚してください。
「……今日は外で飯食うか」
「えっ、でももうオーダーしちゃったよ?」
「さっき、竜司んとこの姫に希依電話しただろ?飯オーダーの件で。
で、希依に頼んだんだろ?その時頼もいたんだろ?
ってことは、頼のことだから竜司の分はオーダーしてねぇんだろ?」
「えっ、うん。まぁ…」
「なら竜司が食えば良し。」
「あー、じゃあ頼くんに言ってくる」
「そんなん、俺が連絡しとくから別にいい」
俺がそういうと、希依は固まって俺のことを見た。
「……なんだよ」
「いや…凰成変わったなぁと思って。
私がここにきた頃は絶対私にやらせてたよ?」
「あー、使えねぇ姫だと俺もなにかと苦労するから慣れたんだな、きっと」
俺が嫌みたっぷりでそういうと、
「へー、なら私も姫としてちゃんと仕事できてたんだな」
希依も、嫌みたっぷりそう言った。
「は?」
「主人をまともにするために、姫がいるんだもんね」
嫌みたっぷりの笑顔と共に。
おかげでまたイラっとした俺は、
「悪かったな、でき損ないの主人で」
「いっ、いひゃい!!」
また、希依の頬をつねった。
涙浮かべながら俺をにらむ希依を見てるのが、楽しくて仕方ない。
こいつに生意気口叩かれるとイラっとするけど、そのイライラは全然嫌ではない。
嫌なイライラじゃない。
……この差はいったいなんなんだろな
「……ほら、さっさと着替えて支度してこい」
俺の口許がまた緩んでそういえば希依も、幸せそうに笑った。
「……そういえば、どこで食べるの?
それによって服変えるけど…」
「あー…希依が前よくいってたとこ」
「ったことは、庶民的なとこ?」
「だな」
「ん、了解」
希依はそれだけ言って、自分の部屋へと入っていった。
……さて、俺も頼に連絡して着替えるかな…
ずっと制服だったわ