私と結婚してください。
食堂につき、頼くんとせっせと支度をしていたら、遅れて竜司くんとめぐも食堂に到着して
いつも通り、みんなで「いただきます」。
いつもと変わらないことだけど…やっぱり凰成が隣にいるのは景色がいいや。
「ん、そうだ。
凰成と希依ちゃんも結局週末玲子んち行けんの!?」
「あー、私は大丈夫だけど凰成は?」
「俺も平気」
「んじゃみんなで週末は玲子んちな!
めぐちゃんにも玲子紹介するし!」
「あ、うん」
玲子さんかぁ。久しぶりに会うから楽しみだなっ
伊織くんはけっこう頻繁に会ってるのかな。
「では、それまでは音楽の課題に勤しみましょう。
あまり時間もありませんし。」
「え!音楽ってあんまり時間ないの!?」
「はい。来月…正確には2週間後にはテストです。授業も全部で5回しかありません」
…まじか。まじかよ。
あと5回…あと2週間…
それであの凰成がまともに弾けるようになるのかよ…
「はぁ…絶望だなぁ」
「めぐちゃんも凰成もみっちり練習だな!!」
……いいよな、伊織くんと頼くんは安定してて…
「凰成、昼休みも放課後練習するからね」
「上達する気がしねぇ」
「ぜっっったい私がなんとかさせてやる!!」