私と結婚してください。
そんな平和な朝食を終え、いつも通り支度をし、私は凰成と教室へ向かう。
こんな当たり前の毎日が帰ってきたことが本当に嬉しくて
竜司くんには悪いけど、やっぱり凰成の隣は居心地がよくて
「なぁ、なん終始笑ってるわけ?気持ち悪」
…私の頬は緩みっぱなしだったみたい…
「う、うるさいな!!
久しぶりに玲子さんに会えるから嬉しいんだよ!」
「へー、そんなもんか」
まったく…人の気も知らないで…
「あ、玲子に久しぶりに会うし、お前の新しい服でも買いに行くか」
「え!?え、でも私いっぱい持ってるよ!?」
「でもクローゼットの中のは着ねぇだろ」
「う……」
だって…あれは最初の頃、私に買ってくれたんじゃなくて、凰成が姫のために買ったものだもん…
私に似合うわけないじゃん…
「お前も、たまには息抜きしろ」
そういって私の頭にポンっと手を乗せて私に微笑む凰成がかっこよくて、本当にかっこよくて
普段なかなか見せない笑みが見れて
「…うん!」
私の心は大騒ぎだった。