私と結婚してください。
「だからと言って手抜きしたら俺が直接罰を加えてやるよ。」
・・・無理だ。
それが一番無理だ。
命がいくつあっても足りない気がする…
「……わかりました。頑張ります。」
「なにか質問は?」
「食事の用意は毎食?」
「当たり前だろ。
つってもただ注文したり、必要な物を揃えたりするだけだいい。」
へぇ、そっか。
なら簡単。作れなんて言われたらどうしようかと思った…
「それだけか?」
「んー…
このパートナーシステムっていうのはなんのために出来たの?」
「あぁ、そもそも神楽が作られた理由が、俺ら資産家の御曹司で成績優秀者はほとんどのやつが世間知らずなんだと。
お前も半日一緒にいて感じたろ。」
うぇっ!ば、バレてた…
「……とんでもなく世間知らずのお坊っちゃまだと…」
「腹立つことに、俺らには一般常識っつーのが備わっていないらしくて
このままだと仕事でも悪影響、相手に失礼な態度をしたりするかもしれないとか…
とにかく将来のためにも世間一般の常識を身に付けろって狙いらしい。」
「え、じゃああなたたちの召し使いとしているわけじゃないの?」
「そんなことのためにわざわざ学校がそんな制度設けるかよ。」
そ、そりゃそうだ…
でもなんだ…ちょっと安心したな…