私と結婚してください。
「あ、ねぇそういえば
さっきこそっとあいつになに言ったの?」
「あー、あれ?
あいつ希依のこと本気っぽかったから
好かれたかったらまずは見た目と中身と食べ方どうにかしろよって言っただけ。
さすがにそんなこと、あいつの親の目の前では言えねぇからこそっと言ったんだけど」
あー、なるほど…
本当凰成ってそういう優しさはあるんだよね
「…でも口にだしてみたらこいつ全然いいとこねぇくせによく自信満々になれるよなとか考えちゃって笑いこらえんの必死だったわ」
なんて言いながら、凰成は子供のように笑った。
声をだして、本気の笑い。
凰成も、こんな風に笑うんだな…
ずっと一緒にいるのに、知らないことまだまだあるんだなぁ…
「あ、清潔感も忘れんなって言うの忘れた」
「あはは、もういいよ」
もう、あいつなんてどうだっていいよ。
凰成がずっとそばにいてくれるなら、もう関係ないもんね。
「ってか結局服全然買えなかったな」
「今あるやつでいいって」