私と結婚してください。



「希依。」


「……え?」


「先に荷物の整理をしてこい。
放課後になると竜司ともう一人、うるせぇのがくるから。」


「あ、はい。わかりました。」


と、いうわけで私は部屋に入ってドアを閉めた。



なんか…パートナーシステム
初めて聞いたけど、けっこう真面目な制度なんだな…

そうだよなぁ…吉良凰成も神崎竜司もとんでもなく狂ってるもんなぁ…
誰か世間一般を教えてあげなきゃ、吉良凰成なんか特に上から目線だし…

あの上から目線は自覚なしってことかな……


つまりは神楽と言うのは願って入るものではなく、学校側が強制的に入れてるわけで、この人たちは隔離されてる側の人間てことか。

でもなぁ…一般常識学ぶなら隔離は逆効果な気もするけど…
悪いことは吸収させないためなのかな。


「よし、これで全部。っと…あれ?
なにこれ。」


考え事をしつつ服などをしまい終わってカバンを閉じようとすると、カバンの中には紙が一枚。


『希依のバカ!!
椎依を置いてくなんて最低!
大っ嫌い!!』

そう、でかでかと書かれた下には小さく小さく

『たまには顔出しなさいよ』

とも書かれていて
やっぱり椎依は私の大好きな妹だ。


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