私と結婚してください。



急いでご飯を食べ、急いで支度。

「30分後には部屋出発な!!」

なんて、伊織くん。
女の子の準備は時間がかかるんだからな…


「希依、髪の毛やるか?」


一応遊園地なのでおしゃれだけどカジュアルの服に着替え、軽く化粧をしたのはいいんだけど

髪の毛…まとめたい…どうしよう…

となっていた、そんな時!!
ナイスなタイミングで凰成が部屋にきてくれた!!


「や、やって!!
まとめたいの!だけどジェットコースターで崩れないやつ!!」

「いや俺にそんな技術ねぇから」


そう言いながらも、やっぱり凰成は手付きもよくて、ラフにフワッと、すぐにまとめてくれた。


「やっぱり上手!
あ、子供の頃玲子さんにやってあげてた、とか?」

「いや、玲子にはやらなかったけど
俺、ちょい年離れたいとこがいて、そいつにやらされてた」

「へー、いとこか。
女の子なんでしょ?今何歳?」

「今たしか中2」

「いやそんな離れてないから」


いとこかぁ。
その子もきっと、めちゃくちゃきれいなんだろうなぁ。
凰成のいとこだもんなぁ。
中2なんて、どんどんきれいになっていく頃だもんなぁ。


「ほら、行くぞ」

「あ、うん!」


急いで荷物をバッグに詰め、部屋を出た。


「おっせーよ!」


…まだ8時。
もうすでに2回目の「おっせーよ!」いただきました。はい。


「んじゃ行こうぜ!」


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