私と結婚してください。



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「「ごちそうさまでした。」」


そんな我が家のちょっと変わった朝食タイムを終えて、私と椎依は部屋へと戻った。



「希依、今日私先にいくね?」


「あ、うん。もういくの?」


「うん。なんで?」


「いや、あのさ…
……椎依はその髪の毛、自分でやってるんだよね?」


「え、そうだけど
……もしかして希依もやりたいの?」


「そ、そういうわけじゃないよ!!」


「はは、だよね。
希依ってこういうのに興味なさそうだもん。」


……うん、その通りだよ。

それに、きれいに結ってもらったところでいつもお昼にはボサボサになる。
七五三や入学式でもいつもそうだったもん。


やるだけ無駄。そうだよ。


「じゃ、お先~」


椎依は今日も綺麗にセットされた髪の毛をさらっと流し、かわいい笑顔で部屋を出ていった。



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