私と結婚してください。
結局、私たちは16時頃まで遊び、長谷川さんに言われるがままホテルのレストランで夕食まで済ませた。
ま、今日は神楽で夕食食べる準備は一切してなかったからどっかで食べていく予定ではいたんだけどね。
そのホテルのレストランもめちゃくちゃ豪華で、高校生の私たちには絶対あってなかったんだけど…
それでもしっかりえらい人が挨拶にきていた。
ちゃーんと凰成に頭を下げ、いい席に案内をしてくれ、なんの支払いもせずにレストランを出た。
金持ちってすげぇ。つくづく思うよ。
ってかこれを彼氏にしてる私もすげぇ。うん。
なかなかこの感覚には慣れないなぁ…
「今から電車で帰るのめんどくさ」
「いや、いまさらなにを」
「だって混んでそうなんだもん~」
……ほら、出たよお坊ちゃま。
伊織くんも全然歩かないもんなぁ。
しかも基本リムジンだし。
「普通の電車には優先席ないもんな」
「いやあるから」
「え!まじ!?」
「でもたぶん竜司くんが思ってるような優先席ではないからね。
高校生の私たちは立たなきゃだめだからね」
「なんだよー」
まったく、高校生なんだから30分くらいの電車には耐えなさい。
体力あるでしょうが。
しかも遊園地では全然並ばず楽してるんだし…