私と結婚してください。



「……説得させるためのプレゼン、か」


説得、できるのかな…?
こんな子供な私たちにも、先生や頼くんのお父さんを説得させることができるのかな…?


「…先生の言う通りだな」

「え?」

「やってみるか、俺ら」

「だな!このまま解体されるなんて、俺ぜってーやだ!
頼に会えなくなるのもぜってーやだ!」


その凰成と伊織くんの言葉に、私たちは立ち上がった。


「とりあえずどうする?
まずは俺ら親に聞いてみるか」

「賛成!俺親父に聞いてみる!」

「俺も電話してみるわ。
…な、竜司んちも聞いてみろよ。
竜司んちの両親だって、神楽で育って、結婚してんだろ?
なら絶対神楽賛成派だ。聞いてみてくれよ」


竜司くんの親御さん、か…
あんまり竜司くんのご両親って話聞かないけど…
なんか厳しそうなイメージだけはあるな…


「…俺んちはどうかな。
まぁ聞いてみるけど」

「とりあえずやれることはやろうぜ。
こんなとこで腐ってても、学校にはなんにも響かねぇ」

「だな!とりあえずバスケやるか!!」


…伊織くん、元気になったな。
朝はあんなに静かだったのにね。


「てか今日バスケじゃなくない?」

「今日はバレーの日」

「げ!そうなの!?」


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