私と結婚してください。



どういう意味…と聞こうとした瞬間

「お疲れさまでした」

突然、先生が出てきた。


「えっ…!?」

「…なに、どういうこと」

「なんで先生がいんの!?」


私たち4人、意味がわからず全員静止した。
全然、意味がわからなくて…


「悪いな、お前ら。
これも大事な成績のひとつになるんだよ」

「「は!?」」


先生の突然の発言に、私と伊織くんの声が重なった。


「言ったろ?今のままじゃお前らはガキのままだと。
だから大人を説得させるプレゼンを考えろって」

「…ってことは、これは商談相手にするプレゼンの実演的なやつか」

「そ、吉良は察しがいいな。
まぁ結局?プレゼンなしで真正面からぶつかってたんだけど。

これ点数つけるの困るぞー」


おいおい、なんだそれ…
これ全部授業の一環だったってこと…?

どんだけ大掛かりなんだよ…


「…もしかして、頼くん知ってた?」

「え!い、いえ
私も知らなかったですよ」

「だよねぇ…
もう、なんなのこれ…」

「そういえば前に聞いたことがあります。
神楽には絶対口外厳禁の授業がある、と。
これのことだったのですね」

「そういうこと。
御縁さん、ご協力ありがとうございました。」

「いえ。
みんなの本気が見れて、これはこれでよかったです」

「あの…頼は神楽に戻ってくるんですよね?」

「当たり前だろ?
普通に来週からまた一緒に授業だ。

ま、今はケガもあるから休んでるけどな」


なんか、先生にまんまと乗せられたなぁ…
学長のあれも全部うそかよ、まったく…


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