私と結婚してください。
「おい、タオル。」
「……え、あ!はい、えっと…」
タ、タオル!?どこ!?
「吉良さん、こちらを。」
「あ、サンキュ。」
・・・頼さんに先越されてしまった…
情けな……
「高梨さん」
「あ、はい!」
「申し遅れました。
伊織様の姫を務めさせていただいております、御縁頼と申します。
同じ姫として、どうぞよろしくお願いします。」
「あ、はい。
こちらこそ、よろしくお願いします…」
うわー、本当にしっかりしてる…
超礼儀正しいじゃん…
もしかして姫ってみんなこんな感じなの?
私もこうならないとダメなのか?
・・・だとしたら超フレンドリーに接してきてしまった…
「わからないことがありましたらなんでも仰ってくださいね。」
うぅー…優しい……
こういう優しい笑顔と態度はなんか久しぶりだよ…
「じゃあ、あの……
…正直言って、私理数科の事はなにも知らないんです。
神楽と言うものも昨日初めて知ったくらいでして…
だからなにがわからないかもわからないので、1から教えてほしくて…」
「わかりました。
じゃあまずは食事の準備に参りましょう。
ご一緒しますよ。」
「あ、ありがとうございます!」
「それと、私に敬語でなくても大丈夫ですよ。
私のこの喋り方は癖なので、どうぞ崩してください。」
うぅー、本当に優しい。
なんなのこの人、神様に見てくるよ!!