私と結婚してください。
「あ、そうだった!」
「え、なに」
そういえば私、めぐと約束してたんだ。
凰成に、逆プロポーズするって…
わ、忘れてた…
「あ、えと…
あ!あのさ…港の公園、行かない?
今イルミネーションやってるしさ!」
「あ、あぁいいけど」
よし、とりあえず時間は確保だ…
ってかこれ、ダメだったらどうしよう。
ま、まぁ…今度ゆっくりって感じにすればいいか…
「ってか飯食った?」
「え、あ!
そういえば、何も食べずに終わった…」
「は、なんだそれ」
「だって、緊張してたし、なんかいろいろあって…」
「ま、帰りにラーメンでも食べ行く?」
「え!!お、凰成がラーメンとか言うの珍しいね」
「あー、感覚狂ったかも」
「なにそれ」
でも、それだけこっちの世界に近づいてきたってことだよなぁ。
…なんか、今日の一華さんの言葉があるから、それも素直に喜べないけど…でも、私はやっぱりうれしいわ。
「あ、でもこの服じゃ無理か」
「…そうだね。
私ドレスのまま…」
「仕方ねぇ、なんか買って帰るか」
「あ、ドライブスルーって言うのもあるよ!」
「まぁとりあえず公園のあとだな」
そんな会話してたら、あっという間に港の公園に到着。
車を降りる前からキラキラ輝いているのが見える。