私と結婚してください。



「そして解雇になった姫は、姫含め神楽の人間との接触を一切禁止というペナルティがあります。」


「え!?
え、じゃあ解雇になったら頼くんとももう会うこともできないってこと?」


「はい。ですので…
出来る限り私も協力をします。なのでぜひ、神楽の姫として学園を卒業してください。

伊織様や神崎さん、吉良さん、そして私にはあまり友達がいません。
高梨さんは私共4人には貴重な友達の一人となります。
ですのでぜひ、頑張って下さい。お願いします。」


……友達?
私、あの3人とももう友達なの?

…いや、吉良凰成とはちょっと違う気もするけど。
でも……


「…こちらこそ、たくさん迷惑をかけてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。」


せっかく仲良くなったんだもん。
こんなことで失いたくないよ。


「私でよければ、いくらでもお付き合いしますよ。」


こんないい人だもん。
会えなくなるなんて、絶対やだよ。



「さて、食事の時間まで時間がありますね。
伊織様、外へお出掛けになられますか?」


「終わった!?やったねー!
じゃあ凰成と竜司、ダーツいかねぇ!?」


「ビリヤード。」


「凰成に1票。」


「えぇー!!
頼はダーツだよね!?」


「はい、私は伊織様と一緒で」


「希依ちゃんは!?」


え、私?
私は別にどっちでも…


「俺の姫なんだからビリヤードに決まってんだろ。
多数決で今日はビリヤードな。」


「ちぇーっ!」


……姫に意見ってないのかよ、おい。
遊びは従うしかないのか?おい。



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