私と結婚してください。



……とまぁ、心の中で小さく訴えてみたけど私が言ったところできっとビリヤードなんだろうけど。

ってかどこいくんだ?外??
まぁ校内なわけがないんだけどさ。


「…ねぇ、今からどこ行くの?」


恐る恐る、とりあえず吉良凰成に聞いてみたけど


「言ってわかんのかよ」


ズバッと切り落とされた。

ま、わかんないけどさ。
わかんないだろうけど、一応聞いてみたんだよ!!
素直に答えられねぇのか!お前は!!


「高梨さん、車で5分ほど行ったところにあります、ビリヤードができるカフェです。
オープンですので高校生でも自由に出入りができますし、安心してください。」


ほら、頼くんはこんなに優しくて親切じゃないか。
さすが姫だ。主人とは大違いだ。


「それに、今から行くところは吉良グループのお店ですので貸しきりですよ。」


「へぇー…ぇぇええ!?
え、こいつんち!?」


「誰に向かってこいつっつってんだよ」


「あんたじゃなくて頼くんだよ!」


「じゃあその"こいつ"とか"あんた"っつーのは誰のことなんだよ」


「いっ…!は、はにゃしぇ!!」


「ったく」


こいつ!女の子の頬をつねったよ!!
女の子の大事な顔を!!

……めっちゃ痛いじゃないか。バーカバーカ!!


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