私と結婚してください。
ブ…ブブブ……
…ん、メールかな?
「ちょっとごめんね。」
スマホを見ればやっぱりメールで、差出人には『速水秀一』の文字。
一瞬ドキッとしたけど、吉良凰成の方を見れば竜司くんと楽しそうにゲームをしたいたから
こそっと、メールを開くことにした。
『話聞いたけど、さっきのが吉良凰成ってやつ?
高梨はさっきのやつの世話することになってんの?』
話聞いたって誰に?
知ってると言えばー…、椎依だな。
他にはいないわ。
『そうだよ。吉良凰成の世話係~。
経緯はめぐに聞けばわかるよ。』
『大丈夫なん?それ。』
『大丈夫だよ。ただの学校の制度だし!
それに吉良凰成もムカつくことがほとんとたけど、まぁたまーーに優しい時もあるし、やるからにはしっかりやらなきゃって感じかな。』
そんなメールを送信すれば
「そろそろ戻りましょう。
食事の時間がありますので」
と頼くんが立ち上がったから、私もスマホをポケットにしまって吉良凰成のジャケットを手にした。
俺様で私の気持ちなんかなんにも考えてないし本当にこんな最低なやついるかってくらいむかつくやつだけど
「サンキュ。」
……ま、ビリヤード教えてくれたり私の意見を聞いてくれるときもあるし
優しい一面もたまーに見られるから、こんなやつだけど楽しくやりたいよ。