私と結婚してください。
第3章
新しいクラスと。
━━翌朝
私は頼くんと同じく、6時に起きて身支度を整えてから凰成を起こすために部屋に入った。
……なんか、普通科にいたときも毎日のように椎依を起こしてたから代わり映えしないなぁ…
まぁ普通科だと狭い部屋に2段ベッドだから、見た目は全然違うんだけど。
制服も用意したし、洗面所にタオルの用意もしたし
━━さて、起こしますか
「凰成~、朝ですよ~」
「………チッ」
…おい、こいつ今舌打ちしたぞ。
起こしてやってんのに舌打ちしたぞ。
ちゃんと聞こえてんだからな。
「さっさと起きろ!!」
むかついたから、さっさと布団を剥がしてやれば
「…朝っぱらからうるせぇ…」
また文句だし……
…ならさっさと起きろよ!!
また布団かぶってんじゃねぇ!!
「……希依」
「ん?」
そうそう、いつもそうやって素直に名前読んで可愛くしてればいいんだよ。
そしたら少しは私も優しくなるさ。
「来て」
布団に潜ったまま、ベッドサイドに立つ私に手招きをしたから、その仕草がまたなんか可愛くて
素直に枕元にしゃがんでやれば
「……わっ、」
━━っ、!!
「ちょっ…」
後頭部をがっつり掴まれてまた、キスをされた。
「俺を起こすときはもっと丁寧に起こせ。
俺はすぐ起きるけど、そんな起こし方だと毎日機嫌は最高潮に悪くなるからな」
そういって凰成は洗面所に向かったけど
……また、キスされた。