私と結婚してください。
━━と、いうわけで放課後
先に宿題を終わらせ、着替えてみんなで体育館へと来た。
けど、ここはもちろん理数科の体育館なわけで放課後は当然バスケ部とバレー部、それにステージでは卓球部が部活を行っていた。
「……できないじゃん。」
なんて発言した私はバカだった。
「俺ら使うから他でやって~」
竜司くんのその一言で、あっという間に人がいなくなったんだ。
誰一人いなくて、ここには私たち5人だけが取り残された。
「バレーのネットもバスケのゴールもこのまま使えるしもうやるか」
「っていうかわざわざ準備を終えるのを待ってたんでしょ?凰成は。」
「ま、準備とかめんどくせぇもんなー!!」
またこのお坊っちゃまたちはそんなこと言って……
部活をやるはずだった人たちがかわいそうでしょうが…
「希依、これで体育の成績が決まるようなもんだからな
絶対負けんなよ」
「ハイハイ、わかってますよ」
ったく、やるかるにはやってやるわよ。
やるからには優勝してやるんだから。
「んじゃとりあえず準備体操からだなー!!」
……にしても、伊織くんはどこまでも元気だなぁ
ずーっと声張ってる。
体育祭なんかも伊織くんは元気そうだ。