私と結婚してください。
「あ、でも竜司くんはどうするの?
一人で練習もするの?」
「ん?あぁ、俺の相棒もちゃーんと来るよ」
……ってことは…
「おぉ、やってるかー?」
「まだやってないよ。今からだし。」
……やっぱ、先生ってことね。
この人もジャージとか着るんだなぁ…
「そうか、ちょうどよかったな。
でも高梨は女子だし、なんかちょっと不利だな。」
「大丈夫です!
私体力と運動神経には自信ありますから!」
なんなら他に自慢できるとこ、ほとんどないんだから!……なんて、胸はって言えることじゃないけど…
「でも、やっぱり身長とかもあるし
それに結局男子の力には叶わないところもあるよ。
高梨は女の子なんだから」
先生はそういって竜司くんのとこにいった、けど
な、なななんだ!?今の女の子扱い!!
初めてされたんだけど!!
初めてだよ!!
やっぱり大人は違うわ。
そこらへんのガキとはちがうわ。
ちゃんと私が女の子に見えてるみたい。
「おい、なにボーッとしてんだよ」
……こいつには、ちゃんと女の子に見えてんのかな。私って。
「……なに見てんだよ」
「なんでもないわ!!」
「なにキレてんだよ」
「キレてないわ!!」
まぁでも、女の子じゃなかったらいくらこいつでもキスしたりしないだろうし
一応女の子には見えてんのかな。