ヒヨと11人の王子サマ






『あれ、ここつい最近見たような…?』



「ああ、ここはうちの事務所の練習所。」



『…あ。』



こ…ここ…前の…?!



たくさんの男子がいたところ!



お、思い出しました…!こんな近くに兄さんの家があったなんて…



しかも家にまで…あれ、でも確かあの時の人数より半分くらい少なかったような…



「ついた。鍵。」



『…あ、ああ、うん…って、兄さんも持ってるでしょ。』



「面倒臭い。」



『……。』



ガチャ



『少し早い時間だからみんな寝てるかも。兄さん、起こしてきて?』



「わかった。」



その間に私は制服に着替えるのです。

























「ちょーっと!?」



『は、はい!?あ、おはようございます!』



「おはよー」



「うん、おはよ…って、そうじゃなくて!」



『どうかしたんですか?』



「このメール、何!?」



「全然気付かなかった。もっと早く気付いてあげてれば…ボソイジれたのに」



『…え?!い、いや何の…』



「恋君が教えてくれたんだよ!もーいるならハッキリ言ってよー!」



『え…?』



「ほらほら、このメールと写真!!」



『…。』



「いつの間に美形をゲット…」



『…こ、これ兄さんです。私の。』



「へえお兄さん…お兄さん!?!?」



「…顔がちょっとしか写れてないからわかんなかった。」



「え、じゃあ朝帰りは例の行為をしたからとかではなく!?」



『普通に泊まっただけです。…皆さんどんな想像を…。』








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